「ライブコマースってなに?ECと何が違うの?」
「ライブコマースって今後伸びてくるの?」
このようにライブコマースについてお調べですね。
ライブコマースは一過性のブームではなく、DtoC(Direct to Customer|ブランドの直販売)の拡大をけん引し、これから本格的に伸びてきます。
この記事では、ライブコマースとは何か、ライブコマースはなにが重要か、主要なサービス、始めるときに気をつけるポイントなどライブコマースについて網羅的に解説しています。
この記事を読んで、新たな商品販売チャネルとしてライブコマースを生かせるようにしっかり学んでいきましょう。
Contents
1.ライブコマースはECの動画版
ライブコマースは、ライブ動画を配信し、視聴者がそこで紹介された商品を質問やコメントをして実際に購入ができるものです。
ライブ動画で商品紹介をして販売できるので、今まで商品情報を文章や写真で載せていたECの動画版といえます。
(1)ライブコマースではコミュニケーションが重要
ライブコマースで一番重要なことは、視聴者とのコミュニケーションです。
現在主流のライブコマースは、インフルエンサーや有名人、またブランドのライブコマース担当の方が商品紹介をするものですが、いずれにおいても商品をただ紹介するのではなく、どんな思いで作っているのかや、質問に誠実に答えることが結果として、ブランドイメージにも売上にも良い影響を与えます。
例えば、視聴者から「こういう商品が欲しい」「この商品を取り扱ってほしい」というという要望を受け入れることで、ニーズが分かったり、双方向的なコミュニケーションが生まれ、ブランドロイヤリティが高まり、新商品を買ってもらえます。
ライブコマースではコミュニケーションが重要という点を忘れ、商品を売る場所と考えると成功することはできません。
まずはコミュニケーションが大切という点を肝に銘じておきましょう。
(2)ライブコマースの市場規模
日本のライブコマースの市場規模に関しては、経産省の電子商取引市場調査では、具体的な数字が出されているわけはありません。
ただし、ライブコマースの市場が成長しているというのは確かで、2019年に入ってからamazonがamazon liveをスタートしていたり、ライブコマース先進国の中国のtaobaoでは81のアカウントが売上15億円を超えています。
日本でも多くのサービスが出てきており、昨今のインフルエンサーブームと掛け合わせてもますますこれから市場自体が成長してくるといえるでしょう。
参考になるかは分かりませんが、日本の動画型ショッピングというと、ジャパネットたかたがあげられます。
もちろん、ジャパネットはテレビで商品紹介を一方向的にしているもので、ライブコマースとは異なりますが、ジャパネットたかたの売上が2,000億円と考えるとライブコマースの未来も明るいかもしれません
2.ライブコマース代表サービス2つ
【引用:https://markezine.jp/article/detail/29777】
ライブコマースサービスは、ライブコマースに特化したものと、ライブ配信サービスの追加機能としてライブコマース(商品紹介)ができるものがあります。
細かい分類については上記ライブコマース・サービスカオスマップを参考にしてください。
今回は、ライブコマースに特化したサービスを2つ紹介します。
(1)Live shop
Live shopは、Candee,inc.が提供するインフルエンサーのコラボアイテムなどが生配信を通じて購入できるライブコマースアプリです。
インフルエンサー(タレント、YouTuber、インスタグラマーなど)が、メイクのハウツーやコーディネートを解説し、番組で紹介されたアイテムはカンタンに購入することができるようになっています。
単純にアイテム紹介をするだけでなく、インフルエンサーと恋愛トークができたり、インタラクティブに会話ができるので、そういった目的から視聴する人も多いです。
出演しているインフルエンサーは、ゆきぽよやゆうこす、AAA、宇野実彩子などのトップインフルエンサーや、よきき、さんこいちなどのユーチューバーなど様々です。
生配信だけでなく、動画のアーカイブもあるので、そこから購入につなげることも可能となっています。
インフルエンサーとコラボしたショップや美容師なども多いので、インフルエンサーでなくても、Live shopの使い方は様々出来るでしょう。
運営会社 | candee,inc. |
ダウンロード数 | 1万以上 |
ダンロードリンク |
(2)Base Live
Base Liveは、ECサイト作成ができるBASEのライブコマースサービスです。
BASEに登録している出店者であれば、ライブ配信を行って商品販売をすることができます。
インフルエンサーなど有名人もライブ配信をしていますが、どちらかというと、BASE上でブランド展開しているようなお店が商品紹介をネット上で行うというものになっているので、現在ネットショップを開設していたり、これから開設しようという方の販売チャネルの1つとして使えます。
運営会社 | BASE株式会社 |
ダウンロード数 | 50万以上 |
ダウンロードリンク |
3.ECサイトとライブコマースの違い
これからライブコマースを始めるにあたって、ライブコマースとECサイトの押さえておきたい違いを紹介します。
(1)ライブコマースは人ありき
ライブコマースは、ECとは違い、人が商品を紹介してそれを購入してもらいます。
ECサイトであれば、掲載したい商品の写真を撮影して、宣伝コピーを考えてとあらかじめ準備しておけばそきゅしたいポイントを伝えることができます。
しかし、ライブコマースは視聴者の質問などに応えながらすすめる必要があるので、商品情報をしっかり理解して、また視聴者とライブ配信を楽しい空間にできるよう盛り上げられる力が必要だったり、求められる力が異なります。
最初にもお伝えしましたが、コミュニケーションがライブコマースでは需要です。
ーライブコマースで扱うべき商品は紹介する人で異なる
ライブコマースでは、誰が紹介するかで売れる商品とそうでない商品が分かれます。
以下の図のような組み合わせを意識すると良いでしょう。
タレント・有名人 | オリジナル商品 |
インフルエンサー | 買い付け商品(セレクト) |
ショップスタッフ | 既存ブランド商品 |
タレントや有名人は、セルフブランディングと社会のイメージが確立しているので、オリジナル商品を売っても○○のブランドと受け入れられますが、インフルエンサーの場合は、消費者と近い存在なので、ここで距離感が遠くなるオリジナル商品を販売しようとしてもうまくいきません。
まずは、インフルエンサーが選んだおすすめ商品を紹介するというところから始めると良いでしょう。
ショップスタッフの場合は、ショップの商品について誰よりも詳しいという視点から、なぜおススメかというのをしっかり伝えるのを意識して自社商品を紹介しましょう。
(2)ライブコマースは成果の測定・分析が難しい
ライブコマースでは、なぜ商品が売れたのかという要因の分析がECサイトと比べて難しいです。
ECサイトであれば、決められた文言や画像がユーザーに均一に届きますが、ライブコマースの場合は、起用するインフルエンサーや商品によって違ったり、どの言葉がきっかけになって購買につながったのかというのが分析しにくいです。
ただし、ユーザーの反応を直接見られるというのは圧倒的な強みであるので、インタラクティブに反応を見ながら商品紹介、ブランディングをライブ中に行えるとECサイトではできなかった成長につながるということも考えられます。
ライブコマースとECサイトそれぞれの強みを生かしていくことが重要です。
4.ライブコマースを始める
これからの成長が本格的に期待されるライブコマースですが、まだまだ本格的に一般消費者まで媒体認知されていない今だからこそ先行者優位を生かせるチャンスがあります。
少しでも気になればまずは小規模でも始めることが大切です。
(1)ライブコマースは無料で始められる
ライブコマースは、上記で紹介したLive Shopなど配信プラットフォームによっては無料で始めることができます。
ECサイトを現在運営しているという場合や、これから商品紹介を行っていきたいと思っているインフルエンサーは、とりあえず始めてみると良いでしょう。
動画の撮影の仕方などがわからないと思っても、ライブコマースで重要なのはコミュニケーションであり、美しい映像ではありません。
まずは初めて見て、やっているうちに視聴者が増えたり、滞在時間が伸びたりしてくるでしょう。
始めるにあたっては、有名なインフルエンサーなどのライブ配信を視聴して、自身のライブコマースの参考にすると良いでしょう。
5.まとめ
この記事では、ライブコマースについて、そもそもライブコマースとは何なのか、どれくらいの市場規模・成長性がるのか、どんなサービスが現在あるのかを紹介しました。
ライブコマースはこれから確実に伸びてくる領域なので、今すぐにでも導入してみて試してみると良いでしょう。
ライブコマースを通じてあなたのファンづくりにつなげて行きましょう!
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