「TikTokって最近人気だけどどんなアプリなの?」
「TikTokって広告とかどんな感じなの?」
TikTokについてどんなサービスか広告はどんな感じかなどお調べですね。
TikTokはグローバルに見ても人気が出てきているショートムービーで、しっかり理解しておくことで今後の動画ビジネスについて理解することができますよ。
この記事では、TikTokとは何か、他のSNSとはどう違うのか、有名なTikTokerや曲、広告出稿について詳しく解説します。
この記事を読めば、話題のTikTokについて詳しく知ることができますよ。
Contents
1.TikTokは音楽に合わせて動画を撮影するサービス
ここでは、TikTokがどんな企業によって経営されているのかどう企業は発展してきたのかの歴史、他のSNSとはどのような違いがあるのかを説明します。
(1)TikTok運営会社は世界1のデカコーン
引用:Bytedance HP
TikTokを運営するバイトダンス社は2019年時点の時価総額で約7.5兆円弱で世界一のユニコーンとなっています。
一般にユニコーンとは時価総額1,000億円以上の未上場企業のことを言い、1兆円以上でデカコーンと呼ばれています。
現在では上場を果たしていますが、カーライドシェアのUberが約7.2兆円だったので、それよりも大きい未上場企業と言えます。
TikTok運営のバイトダンス社の強みは高いAI技術によるレコメンドと言われていて、それ故にショートムービーを展開するアプリが数多くある中でこのような高い企業価値を生み出しています。
ーTikTokの歴史
2014 年、朱骏 (Zhu Jun)と阳陆育(Yang Lu Yu)の中国人二人が開発したサービスに由来します。
もともとは彼らがアメリカのシリコンバレーで起業し、「Musical.ly」というサービス名で展開していました(当時のDAU(Daily Active User)は6,000万人)。
それをバイトダンス社が約1,000億円で買収し、アメリカでのサービス名もTikTokに統合する形となりました。
なお、中国では「Douyin」というサービス名で展開を行っており、機能も若干日本のTikTokと異なります。
(2)TikTokの他のSNSとの違い
TikTokが他のSNSとどのように違うのか、YouTube、Twitter、Instagramとの違いについて説明します。
ーYouTubeとの違い
YouTubeとTikTokの大きな違いは、画面が横型か縦型かの違いです。
YouTubeはサービス開始時期も早く(2004年)、テレビを意識して作られているので、横型で作られていますが、TikTokはスマホが普及して以降に作られたので、縦型で視聴できるものとなっています。
また、YouTubeの方が基本的な動画の再生時間は5~10分がベストと言われていますが、TikTokは1分未満がメインとなっています。
そして、YouTubeでは、昨今の芸能人のチャンネル解説のように、検索ベースが故にすでに影響力のある人のチャンネルが上位表示されるシステムとなっていますが、TikTokは、動画の再生がユーザーに対するレコメンドベースなので、これから動画を始めるという人でもすぐに多くの人に動画を見てもらえる仕様となっています。
他に同じ動画サービスのYouTubeとの違いとしては、広告がYouTubeの場合は動画の前や途中など動画を見るには広告を見なければならないですが、TikTokの場合は動画の視聴が制限される形で広告が入る事はありません。
YouTubeがテレビCMのような形で広告を入れているのに対し、TikTokは広告はあくまでのコンテンツの一部として捉えているというのが大きな違いでしょう。
ーTwitterとの違い
TwitterとTikTokの大きな違いは、テキストベースか動画ベースかという点です。
Twitterの性質上やはりテキストでのコミュニケーションが多く取られる傾向があり、Twitterで動画を掲載することが増えてきているとはいえ、完全に動画にシフトするというのは無いでしょう。
ただし、テキストで気軽に考えを発信できるというのがTwitterの良さであり、ユーザーはこれからも残るでしょう。
Twitterの特徴として挙げられるのが高い拡散性で、ハッシュタグをしようしたキャンペーンやニュース速報、リツイートなどが挙げられます。
これは他のSNSと比較しても大きな特徴ですが、TikTokでもレコメンドベースの視聴を行うことで有名人じゃないと拡散性が無いということがなく、Twitter同様に高い拡散性があると言えます。
また、中国版のTikTokであるDouyinには、モーメントという機能が有り、Twitterのように時系列で投稿が並べられ、リツイートやいいねも可能になっています。
ーInstagramとの違い
TikTokとInstagramの違いは、コミュニティの違いです。
TikTokは先述の通り、レコメンドベースで特に有名な人じゃなくても拡散性がありそのようにバズるのが面白いアプリです。
その一方でInstagramは友達間で映える写真を共有したり、どちらかというとクローズドなSNSです。
Instagram拡散性がSNSの中では高くなく、共感を大事にするSNSです。
ーTikTokについて理解するおすすめの本
TikTokについての歴史やグロースハックについて詳しく知りたい方はこちらの本がおすすめです。
中国版TikTokのDouyinについて、TikTokでマーケティングをしていた著者の方が詳しく解説しています。
動画先進国の中国の状況についても理解できる必読の内容となっています!
◆世界一のユニコーン企業・バイトダンス社とは
◆増え続ける日本企業のTikTok活用事例
◆「検索の時代」の終わり
◆YouTube、Instagram、Twitter全てのSNSを飲み込むTikTok
◆知られざるライブ配信の真価とこれから
◆「コピーキャット」から「凶暴な虎」に進化した中国企業たち
◆アリババ、テンセントの強さの秘密
◆中国の“インフルエンサー経済”から読み解く、日本の未来像
名称 | TikTok 最強のSNSは中国から生まれる |
著者名 | 黄未来 |
出版年 | 2019/10/30 |
値段 | 1,650円(電子版:1,336円) |
2.有名なTikToker3人
ここまでTikTokについて説明しました。
TikTokがどれだけ勢いのある動画アプリかが分かりましたが、実際にどんな人達が動画を上げているのかが気になる方もいるでしょう。
ここでは、TikTok上で人気のTikToker(クリエイター)を3名紹介します。
あくまで多くのTikTokerのうちの一部ですので、気になったらぜひ使いながら人気のある人をフォローしてみると良いでしょう。
(1)Erika・Marina
Erika・Marinaさんは姉妹TikTokerです。
動画投稿はTwitterのショートビデオクリップvine(現在はサービス終了)のときからやっていて、次にMusical.lyを使い、TikTokという順番で使っています。
最初の頃は姉のErikaが1人で投稿をしていましたが、途中から妹のMarinaも投稿を始め、二人での投稿をきっかけに一気にフォロワーが増えたと言っています。
TikTokを初期の頃から使っており、TikTok発のインフルエンサーとしては元祖といった位置付けと言えます。
基本情報 | |
名前 | Erika・Marina |
アカウントID | myxx_erika / marina_0120_ |
フォロワー数 | 約70万 / 約76万 |
(2)景井ひな
景井ひなさんは、最近注目のTikTokerで、ビジュアルはもちろん、奇抜なファッションセンスでネットニュースに取り上げたりもされています。
TikTok公式の広告に出ていたり、今かなり人気のあるTikTokerです。
基本情報 | |
名前 | 景井ひな |
アカウントID | kageihina |
フォロワー数 | 約100万人 |
(3)Zach King
Zach Kingは、Vine、YouTubeなどの動画プラットフォームで活躍してきた人物で、6秒の魔術師と呼ばれています。
視覚トリックを使った動画などで人気を集め、さらに、動画の作成方法を紹介するウェブサイトの運用も行っています。
グローバルで人気があり、彼の使う動画編集などのトリックは多くのユーザーに支持されています。
基本情報 | |
名前 | Zach King |
アカウントID | zachking |
フォロワー数 | 約3,200万人 |
3.TikTokで流行りの曲3つ
人気のあるTikTokerの動画を見たら、人気の曲も押さえておきましょう。
TikTokでは、流行りの曲を使って動画を作る人が多いので、今どの曲が流行っているかを押さえることが、バズる動画を作る上では重要です。
後程紹介する広告キャンペーンも曲がキーとなっていますし、TikTokは曲の上に動画があるというのが特徴です。
(1)Dura
DuraはDaddy Yankeeの曲で、この曲に合わせてダンスをする動画がTikTokで人気となりました。
このような曲がダンスと合わせやすいものは流行りやすい傾向にあります。
(2)め組のひと
※YouTubeで公式の動画なし
め組のひとは、もともとはラッツ&スターの曲ですが、倖田來未がカバーしたものがTikTok上でブームとなりました。
再生数は2億5000万回、投稿数は55万4000件を超えています。
め組のひとは、リリースから8年経っており、TikTokのブームをきっかけにLINE MUSICの人気ランキング1位になったり、TikTokがきっかけに聞かれるようになっています。
それまでブームというのはTVから生まれるのが主流でしたが、TikTokをきっかけにブームが生まれるようになり、倖田來未やDA PUMPなどのトップアーティストがTikTokを活用するようになっています。
(3)Way Back Home
Way Back Homeは、韓国人歌手のSHAUNが歌っているものを、Justin Bieberがカバーし、人気となりました。
もともと韓国の曲ですが、TikTok上には女子高生が多く、女子高生で韓国(K-POPやコスメ)が好きという方が多くこのような曲も人気となっています。
ダンスだけでなく、解説系の動画のBGMとしても多く使われています。
4.TikTokの使い方
TikTokがかなり勢いのあるアプリであり、技術的な強みを生かし、企業としても成長が見込まれていることを説明しました。
TikTokはこれまでのSNSの良いところを採用しつつもオリジナリティのあるアプリとなっています。
これからTikTokを使ってみたい方のために閲覧方法と投稿方法を説明します。
(1)閲覧
TikTokを閲覧する際の使い方は、とても簡単です。
アプリを開くと自然とおすすめが再生されるようになっています。
また、フォローしているユーザーの動画を見たい場合には、フォローを選択すれば閲覧可能です。
ーTikTokのレコメンド技術
TikTokを運営するバイトダンス社は機械学習によるレコメンド技術が世界最高峰のものと言われています。
GAFA(Google,Amazon,Facebook,Apple)などの世界的なテクノロジー企業も、レコメンド精度ではバイトダンスに勝てないほどです。
このように高いレコメンド技術を有するので、TikTokではユーザーの継続視聴時間が平均で と言われています。
一部の国ではTikTokにユーザーが視聴した時間が一定時間以上経ったら通知を出すようにと規制を出すくらいにユーザーがハマるアプリとなっています。
(2)投稿
TikTokの投稿方法は、次の5ステップで投稿できます。
- 曲を選択する
- 動画の再生速度を決める
- スタンプや美顔効果などを設定する
- 動画を時間内で撮影する
- 投稿する
以上のステップで簡単に動画の投稿は可能です。
YouTubeなどでTikTokの流行りの編集方法などを多くの方が載せているので、こだわった編集がしたい方は参考にすると良いでしょう。
5.TikTokの広告出稿方法と費用
企業のマーケティング担当者であれば、このように勢いのあるアプリを活用して広告を打ちたいという方もいるでしょう。
ここでは、TikTokの広告について、種類や広告出稿について説明します。
ここで紹介する内容は詳しくはこちらの記事でも紹介していますので、さらに気になる場合はこちらの記事を参照ください。
TikTok広告の種類・料金・出稿方法を徹底解説!活用方法や事例も紹介(1)TikTokの広告種類
TikTokの広告の種類は3つあります。
- 起動動画広告
- インフィード広告
- ハッシュタグチャレンジ
それぞれ説明します。
ー起動動画広告
起動動画広告は、TikTokのアプリ起動時に出てくる動画です。
起動時に自然と出てくるので、幅広いユーザーへのリーチが可能です。
動画自体はスキップすることも可能なので、ユーザーからの「邪魔だな」というネガティブな評価につながることはそこまでないでしょう。
ーインフィード広告
インフィード広告は、動画と動画の間に出てくる動画です。
こちらも視聴せずスキップすることが可能です。
TikTokの動画広告は、YouTubeのように動画を阻害するような内容となっていないので、広告が他の動画と同じようにユーザーが閲覧するところに特徴があります。
ーハッシュタグチャレンジ
ハッシュタグチャレンジは、動画にハッシュタグをつけて投稿してもらうユーザー参加型広告です。
これはTikTok独自の動画広告で、ユーザーに参加してもらうことができるので、幅広い拡散が可能です。
成功例で詳しく解説します。
(2)広告出稿
TikTokの広告出稿を検討されているなら、まずはTikTokAdsのサイトでアカウント登録を行う必要があります。
以下の画像のような入力項目が必要です
TikTokの広告出稿は、現在は英語のサイトでの出稿となっておりますので、心配な方は注意して出稿を行うようにしましょう。
なお、出稿は日予算で5,000円が最低出稿額となっており、気軽に入稿しにくいです。
テスト入稿で1~2週間、1か月運用して3か月で広告の改善を行えたとしても最低費用で45万円程度となりますので、予算が取れるのかどうか、YouTubeやリスティングでの出稿とのメリットを勘案して取り組むと良いでしょう。
(3)TikTok広告の成功事例
TikTokの広告は、上記で説明した通り、広告が邪魔に感じられにくく、幅広いユーザーへのリーチが可能です。
TikTok広告の特徴であるハッシュタグチャレンジでの成功例としてサントリーの「ペプシお祭りミックス」があげられます。
ペプシJコーラの浮世絵(葛飾北斎の「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」)を モチーフに、力強い筆文字で日本のイメージを前面に出し たパッケージのイメージを表現したCMやTikTokの動画が3週間様々な芸能人を巻き込み行われたチャレンジで、動画12本で総再生数1800万回以上の記録を出しています。
このように、TikTokを使った広告は、ユーザー層とマッチした広告を打つことで幅広いリーチを獲得することができます。
6.まとめ
この記事ではTikTokについて、アプリが誕生した背景、人気の曲やTikToker、使い方、そして広告について解説しました。
これからのマーケティングでは動画を使ったマーケティングが必要となってきますが、その中でも主要プレイヤーであるTikTokは押さえておくことが重要です。
まずはTikTokを使ってみて、どんなサービスか、どう使うことができるか考えてみると良いでしょう。
TikTokについてさらに詳しく知りたい方はこちらの本もおすすめです!
ーTikTokについて理解するおすすめの本
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